研究会のお知らせ
Unscientific Psychology 第2回

お世話になっております,筑波大学大学院茂呂研究室の広瀬拓海です。
この度,Fred Newman and Lois Holzmanの『Unscientific Psychology: A
Cultural-Performatory Approach to Understanding Human
Life』について,第2回の読書会を企画しました。

『Unscientific Psychology: A Cultural-Performatory Approach to
Understanding
HumanLife』は,以下の紹介文にありますようにフレッド・ニューマンとロイス・ホルツマンが心理学のつくり出してきた神話を解きほぐしながら,そのオルタナティブとしての人間の生への文化的なパフォーマンスアプローチを提案した書籍です。第1回の読書会では,1章から4章までの内容を取り上げ,主に古代ギリシャから近代哲学・科学を経て,現在の心理学にまでつながる哲学的な制約がいかなるものであったのか,心理学が(特にアメリカで)短い期間の間にどのように成長してきたのか,またところどころで示されるニューマンらが提案する反パラダイム的な“科学的でない”アプローチについて確認し,議論を行いました。今回の読書会では,6章と7章の内容を取り上げます。ここでは,心理学のつくり出してきた神
 話(�²
�神疾患についての神話(6章),発達についての神話(7章))について,詳しい議論がいよいよ展開されます。
研究会の概要は下記のとおりです。読書会への参加を希望なさる方は,広瀬(hirose.takumi924@gmail.com)までお知らせください。

《第2回研究会概要》
日時 2020年3月8日日曜日13時から
会場 筑波大学東京キャンパス337会議室
日程 13時00分~14時00分 6章についての検討
   (報告者:大門貴之 KDDI総合研究所)
   14時00分~15時00分 7章についての検討
   (報告者:城間祥子 沖縄県立芸術大学)
   (発表30分,議論30分)
   ※時間は目安です

それでは,以上につきましてどうぞよろしくお願い致します。

広瀬拓海
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《『Unscientific Psychology』の紹介》
哲学者であり,サイコセラピストでもあるフレッド・ニューマンと,発達心理学者のロイス・ホルツマンが,人間とは何か?,精神疾患とは何か?,そしてどのように人々は発達・学習するのかについての心理学の見解に異議を申し立てます。彼らは,これらの心理学の見解がどのようにつくり出され,市場に出され,アメリカの一般の人々に売り込まれたのかを明らかにしていきます。単なる批評を越えて,著者たちは心理学の代わりに世界中の人々に必要なことは,人間の生への文化的な,パフォーマンスアプローチであると主張します。『Unscientific
Psychology』は,そのようなパフォーマンスアプローチおよび,(そのアプローチとともに)セラピー的・教育的なプロジェクトのネットワークをつくり出してきた著者らの25年にわたる実践にもとづいて書かれた書籍です。

『Unscientific
Psychology』は,哲学の歴史についての物語であり,現代の科学と心理学の物語であり,そして心理学の方法論についての批評でもあります。心理学は,疑似科学的な作り話であると主張することで,著者たちは心理学の最も強力な3つの神話(つまり,個人についての神話,精神疾患についての神話,発達についての神話)を脱構築していきます。ひとつの世界のあり方と,心理学的客体についての言説をつくり出すために,どのようにこれらの神話が昔ながらの哲学的抽象化によって構成されてきたのかについて彼らは語ります。

ニューマンとホルツマンは,読者に対して,新しいやり方で私たちの人生と,私たちを取り巻く世界について考えるように勧めてくれます。教養のある読者にとってアクセス可能で刺激的な社会科学分野における発見を記した類似の書籍と同じように,『Unscientific
Psychology』は,科学的で文化的な変化の最先端で起こっていることについて学ぶ意欲のある読者の欲望を引き出してくれます。

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