日時:2021年2月20日(土) 13:00〜17:00
方法:Zoom会議室

近年の状況論における新展開の1つとして,社会物質性研究があります。

    これは,2000年代前半の活動理論や,アクターネットワーク理論を状況論に取り入れた上野直樹先生らの関心を引き継ぐ議論であり,私たちの学習と発達の状況性に迫るために心理学,教育学,工学,社会学,哲学,人類学など幅広い分野の議論を取り入れながら,存在論的転回を試みるものです。本研究会では,この社会物質性研究に関する論文・書籍に注目して議論を進めています。

    今回の研究会では,Fernanda Liberali, Manolis Dafermos, & Adolfo Tanzi Neto(2020)(編)『Revisiting Vygotsky for Social Change: Bringing Together Theory and Practice』を取り上げます。社会物質性研究の関心には,よりよい生の在り方を目指してネットワークを組みかえるということが含まれていると指摘できます。社会変革にヴィゴツキアンの観点から取り組む本書の議論は,この関心をさらに深いところまで進めていってくれると考えています。

    ※本書には,これまで本研究会において取り上げてきたLois Holzmanや,Michalis Kontopodisも論考を寄せています。

  本研究会では,本書をこれから数回にわたって取り上げていきたいと考えております。

    そのため本書の各章を報告して報告してくださる方を募集しております(※研究会の日程は,報告を担当してくださる方の予定を踏まえて決めていく予定です)。報告を希望する方は,担当したい章の名前を添えて広瀬拓海(hirose.takumi924@gmail.com)までご連絡をよろしくお願いいたします。

    また報告ではなく,読書会への参加を希望なさる方も,広瀬拓海(hirose.takumi924@gmail.com)までお知らせください。

  Zoom:参加の申し込みをいただいた方に,IDとパスワードをお送りします。

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