この度,Fred Newman and Lois Holzmanの『Unscientific Psychology: A
Cultural-Performatory Approach to Understanding Human
Life』について,第3回のオンライン読書会を企画しました。

『Unscientific Psychology: A Cultural-Performatory Approach to
Understanding
HumanLife』は,以下の紹介文にもありますようにフレッド・ニューマンとロイス・ホルツマンが心理学のつくり出してきた神話を解きほぐしながら,そのオルタナティブとしての人間の生への文化的なパフォーマンスアプローチを提案した書籍です。これまでの読書会では,1章から7章までの内容について検討してきました。今回は,8章と9章の内容を取り上げて議論を進めていきたいと思います。

読書会の詳細は下記のとおりです。
読書会への参加を希望なさる方は,広瀬拓海(hirose.takumi924@gmail.com)までお知らせください。

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《日程》
8月8日13時から
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12時50分~      接続開始
13時00分~13時10分 あいさつ等
13時10分~14時10分 8章の検討(報告者:広瀬拓海)
    休憩
14時20分~15時20分 9章の検討(報告者:茂呂雄二)
    休憩
15時30分~16時30分 『Unscientific Psychology』全体を通して気になった点などを議論(報告者:なし)
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※発表30分,議論30分(時間は目安)

《オンライン会議のツール》
・Zoom
※参加申し込みを下さった方に,IDとパスワードをお送りします

《『Unscientific Psychology』のご案内》
哲学者であり,サイコセラピストでもあるフレッド・ニューマンと,発達心理学者のロイス・ホルツマンが,人間とは何か?,精神疾患とは何か?,そしてどのように人々は発達・学習するのかについての心理学の見解に異議を申し立てます。彼らは,これらの心理学の見解がどのようにつくり出され,市場に出され,アメリカの一般の人々に売り込まれたのかを明らかにしていきます。単なる批評を越えて,著者たちは心理学の代わりに世界中の人々に必要なことは,人間の生への文化的な,パフォーマンスアプローチであると主張します。『Unscientific
Psychology』は,そのようなパフォーマンスアプローチおよび,(そのアプローチとともに)セラピー的・教育的なプロジェクトのネットワークをつくり出してきた著者らの25年にわたる実践にもとづいて書かれた書籍です。

『Unscientific
Psychology』は,哲学の歴史についての物語であり,現代の科学と心理学の物語であり,そして心理学の方法論についての批評でもあります。心理学は,疑似科学的な作り話であると主張することで,著者たちは心理学の最も強力な3つの神話(つまり,個人についての神話,精神疾患についての神話,発達についての神話)を脱構築していきます。ひとつの世界のあり方と,心理学的客体についての言説をつくり出すために,どのようにこれらの神話が昔ながらの哲学的抽象化によって構成されてきたのかについて彼らは語ります。

ニューマンとホルツマンは,読者に対して,新しいやり方で私たちの人生と,私たちを取り巻く世界について考えるように勧めてくれます。教養のある読者にとってアクセス可能で刺激的な社会科学分野における発見を記した類似の書籍と同じように,『Unscientific
Psychology』は,科学的で文化的な変化の最先端で起こっていることについて学ぶ意欲のある読者の欲望を引き出してくれます。

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